2001年5月25日
- とき:
- 2001年5月25日(金)4:30pm
- ところ:
- 東京大学教養学部/総合文化研究科(駒場 I キャンパス)10号館3階会議室
- 発表者:
- 村上祐子(千葉大学)
- タイトル:
- 質疑応答の論理:概念分析理論史
- 概要:
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質疑応答の論理(logic of questions and answers, erotetic logic)に関しては、
現代の形式論理学初期(1920年代)から散発的にアイディアが出されていたが、継
続研究が見られるようになったのは1950年代末からのことである。研究史は大ま
かに二つの時期、1980年代前半以前とそれ以降に分けられる。1950年代末から
1980年代にかけては、概念分析が行われる一方、通常の可能世界意味論で処理で
きる様相論理の応用としての形式化が与えられていた。それ以降はむしろ言語学
の視点から、自然言語の疑問詞をどのように形式意味論に取り込むかに焦点が移っ
ている。この論文では、それぞれの時期での代表的理論を比較考察しつつ、今後
の理論への提言を与えようとする。
Last modified: Fri Apr 27 17:19:00 JST 2001