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多重文脈自由文法(MCFG)は,今から20年ほど前にSeki, Matsumura, Fujii, and Kasami (1991)によって導入された文法形式です.MCFGは文脈自由文法の概念を文字列から文字列のm組へ拡張したもので,自然言語の文法の記述や生物配列の解析などに応用されています.MCFGは,他の様々なモデルと等価であるなど,数学的に非常に自然な概念でありながら,まだその基本的性質で明らかになっていないことが多く残っています.
このワークショップでは,MCFGに関する最新の研究成果を紹介するとともに,今だに解決されていないMCFGに関する数学上の難問のいくつかを解説します.どなたでも自由に参加できますので,興味を持たれた方の参加をお待ちしています.
このワークショップは,国立情報学研究所平成22年度企画型共同研究「多重文脈自由文法に関する未解決問題の解決」(研究代表者:金沢 誠)の活動として行うものです.
日にち: | 2010年10月5日(火)〜6日(水) |
場所: | 国立情報学研究所20階実習室1,2(2001A, B)(学術総合センター内)(地図と交通). |
学術総合センターの入口で20階で行われているワークショップに参加する旨をお伝えください.
金沢 誠 (国立情報学研究所)
加藤有己 (奈良先端科学技術大学院大学)
Greg Kobele (University of Chicago)
Jens Michaelis (Bielefeld University)
Sylvain Salvati (INRIA Bordeaux - Sud-Ouest)
関 浩之 (奈良先端科学技術大学院大学)
Edward Stabler (University of California, Los Angeles)
吉仲 亮 (科学技術振興機構)
2010年10月20日更新: こちらから発表のPDFファイルがご覧になれます.
10:30 | Opening Session |
10:40 | 金沢 誠 (NII), Multiple Context-Free Languages and Non-Duplicating Macro Languages |
11:30 | 休憩 |
11:40 | Sylvain Salvati (INRIA Bordeaux - Sud Ouest), MIX is a 2-MCFL |
12:30 | 昼食 |
14:30 | Open Problem Session |
15:20 | 休憩 |
15:30 | 関 浩之 (NAIST), Resource-Bounded Derivation |
16:20 | 休憩 |
16:30 | 加藤有己 (NAIST), Computational Methods for RNA-RNA Interaction Prediction: Grammatical Approach Versus Integer Programming |
10:40 | Edward Stabler (UCLA), Natural Path Sets in Multiple Context Free Grammars |
11:30 | 休憩 |
11:40 | Jens Michaelis (Bielefeld University), Remarks on MCFGs in the Light of Minimalist Grammars |
12:30 | 昼食 |
14:30 | Greg Kobele (University of Chicago), On Minimalist Grammars with Late Adjunction |
15:20 | 休憩 |
15:30 | 吉仲 亮 (JST), Learnable Subclasses of Multiple Context-Free Grammars |
16:20 | Closing Session |
Last modified: 2010-10-20 13:03:49 JST