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2002年1月25日

とき:
2002年1月25日(金)5:30pm
ところ:
東京大学教養学部/総合文化研究科(駒場 I キャンパス)10号館3階会議室
発表者:
森川文弘(大阪大学)
タイトル:
Specificity in Scope Phenomena
概要:
認知言語学の立場から「スコープの曖昧性」を考える。Langacker (1999)は Virtual Planeを用いてスコープ現象を分析している(everyなどの数量詞は、 Type Plane上の事態がActual Plane上において多数実現されている)が、彼の分 析では多くのスコープ現象に見られる読みの優位性を説明することができず、不 十分である。本発表では、Langackerの分析を元にしながら、カテゴリーの階層 性に基づく不定名詞句の曖昧性と、参照点構造に基づく我々の解釈プロセスを組 み合わせることで、従来の分析のような数量詞移動を用いなくても自然に複数の 読みが出たり読みの優位性が出たりすることを主張する。この分析では、「種類 読み」も不定名詞句の曖昧性の一部として扱うことができる。また、全称量化詞 が複数ある場合の余剰性も回避できる。また、不可能な読みの多くは単にその実 現が不可能なだけであるということを主張し、この現象が我々の世界に関する知 識や日常の経験による制限を受けていることを示す。

Last modified: Fri Jan 18 05:05:29 JST 2002