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2001年7月27日

とき:
2001年7月27日(金)4:30pm
ところ:
東京大学教養学部/総合文化研究科(駒場 I キャンパス)10号館3階会議室
発表者:
飯田隆
タイトル:
日本語の there-insertion と存在文の意味論
概要:
「三人の学生が笑った」という文と、「三人の笑った学生がいる」あるいは「笑っ
た三人の学生がいる」という文のあいだには、明らかな対応関係があると思えま
す。こうした対応関係に着目することによって、英語に関してしばしば議論され
てきた区別 --- there存在文に現れうる名詞とそうでない名詞とを区別して、前
者を「weak NP」、後者を「strong NP」とする区別 --- とよく似た区別を、日
本語に関しても取り出すことができます。

この点を中心に、つぎのような話題を取り上げたいと思います。

	1 所在とも所有とも異なる、存在を表す「いる」「ある」があること。

	2 日本語における「weak-strong」の区別。

	3 日本語存在文の意味論。

Last modified: Mon Jul 23 15:17:34 JST 2001